第7回GE DWIBS研究会終了しました。赤坂GEジャパンで開催されました。この日の東京は晴天で猛暑でした。汗が止まりませんでしたね。また秋葉原で別の大きなMRIの勉強会がありましたが、DWIBSに特化した一ユーザ会にもかかわらず64名もの参加がありました。40名ほどを想定していたので、少しバタバタしまいました。北海道、茨木、千葉、神奈川、東京、静岡、愛知、奈良からお越しいただきました。参加された皆様ありがとうございました。
横浜栄共済病院の高橋からは本研究会の成り立ち、会の構成に関してお話させていただきました。第1回〜第5回までは病院の施設をお借りしまして、参加者の成果報告+ライブ検証をおこないました。また第6回から少し広報を大きくして座学だけで研究会をおこないました。本会(第7回)の前に、研究会として会則を作成し、参加費を微収することで実態のある研究会に衣替えを行ないました。研究会では、論文の紹介も行っていただいています。第6回では、骨転移のガイドラインで引かれた論文を紹介させていただきました。MET-RAD-Pの紹介もおこないました。このような内容で最近は進めています。
北海道GE DWIBS研究会から、勤医協中央病院の太田さんに現状と報告をしていただきました。太田さんの上司である小松さんもお越しになりました。自費参加くださり、本当に本当にありがとうございました。北海道GE DWIBS研究会も座学+ライブで研究会をおこなっているそうです。また勤医協中央病院では、1.5T Signaを用い、Coil Sliding法で検査を行っているということでした。2008年?くらいからBody CoilではDWIBS検査を行っており、最近Coil Sliding法を導入し、画質がよくなり、件数も再び増加しているということでした。特筆すべきは、技師主導で学習会を行ない、主科の先生への説明、意見を聞いてDWIBS検査を進めていることでした。北海道GE DWIBS研究会を牽引しています。北海道も熱いですね!!。
横浜南共済病院の南さんには3.0T Discvery750W, 1.5T Signa HDxtにおける脂肪抑制効果をファントムを用いて検証してくれました。ファントムは躯幹部の大きさに合わせて、作成してくれました。中心と周囲(磁場の不均一を模す)で検討してくれました。1.5TではSTIRのみでも脂肪抑制効果は良いのですが、3.0Tでは1.5Tと相違してSTIRのみでは脂肪抑制効果が悪いということでした。詳細は磁気共鳴医学会で発表します。3.0T Discvery750Wのコアな撮像条件は南さんが考案したものです。横浜栄共済病院も使っていますが、今はこれがベストであると実感しています。
東海大大磯の大塚さんは1.5T Signa HDxtを用い、DUAL SE法に関して検討くださいました。DUAL SE onにしてOptimized TEをonで撮影, DUAL SE offにしてOptimized TEをonにして撮影。DUAL SE offにしてOptimized TEをoffにして撮影など、様々に検討していただきました。臨床でもDWIBSを導入し始めるとのことで、臨床での効果がどうなのか?すごく気になるところです。DUAL SEを使う、使わないというのも一つGEユーザの中で、トレンドになっています。臨床での有用性がそうなのか? 今後の検討も楽しみにしています。
上尾中央総合病院の石川さんは3.0T Discovery750Wで冠状断撮影の検討でした。上下に位相方向に設定してFOVは60cm, P-FOVを使用。Asset2.0で撮影とのことでした。PUREを使えるようにCoilのConfigを工夫していました。流石ですね。頸部のアーチファクトの問題があるとのことでしたが、実際の臨床では目立たないとのことでした。実際にDWIBSのオーダが2例きて、いよいよ軌道にのるでしょうか?今後の検討を期待しています。
北里大学病院の塚野さんは、3.0T Discovery750での検討でした。前回は上部は内蔵Bodyコイル、下部はTorso Coilを使って検討していましたが、ひずみの問題があり、上部は厳しいということでした。そこで、上部はHNSコイルを用い、チンコイルを用いて撮影。下部を内蔵コイルで撮影する方法を考案しました。かなり良い画像が出ていましたので、とても興奮しました。このあたりがリミテーションでしょうか?3.0T Discovery750Wで撮影した画像も安定して綺麗でした。本当にありがとうございました。
新百合ヶ丘病院の堀さんは、3.0T Discovery750Wを用いて、高速にDWIBSを撮影する方法を模索してくれました。これはルーチン検査に+するもので、DWIBSを本当に補助で足す程度の画質(参考にする程度のもの)ということで5分で撮影が可能ということでした。冠状断の撮影をおこなっています。Assetの値は、ちょっとここでは公開できませんのであしからず。聴講しに来てくれた皆さんの特権ですね。アーチファクトがなくなっていました。とても斬新な感じがしました。
上尾中央総合病院の木下さんに論文レビューをおこなっていただきました。取り上げていただいた論文は上記です。探しました(笑)。定量値としてtDV(腫瘍総拡散量)とgADC(グローバルな見掛け拡散係数)を用いて、治療前、治療後を評価するという内容でした。WBDWIの半自動セグメンテーション(今回用いたアルゴリズム)も11症例すべてで可能であり、この画像を用いてtDVとgADCを求めるということでした。興味の有る方は、是非この論文を取り寄せて読んで下さいね。
基礎コーナーはGEヘルスケアの井下さんからのレクチャーでした。GEの拡散強調画像の種類を含む特徴の説明と、画像処理の要であるPastingの話でした。特にPastingのところは意外と知らない方が多いので、皆さん特徴がよくわかったのではないでしょうか?
RTFAの説明。渦電流を補正するので、画像の歪みの防止になる。
得られる画像では、何も補正を行わないと画像が暈ける(DWIの画像はSI, RL, APのコンバイン画像)が、本オプションを用いると、画像は歪まないので暈けないということでした。
Pastingにおいては、本ソフトの特徴と、実際のやり方をレクチャーしていただきました。このテキストはGEのコミュニティーサイトSigna・Lに掲載されていますので是非ご覧になってください。
休憩時間も熱心に議論するユーザの皆様、熱いですね。
第2部はDWIBS導入のABCということで、東京女子医大東医療センターの小島さんに座長をお願いして、コアセッションを進行していただきました。
DWIBS導入のABCでは、GEDWIBSの牽引役である、焼津市立総合の宮崎さんと静岡済生会の山崎さんのジョイント発表でした。DWIBS導入のABCということで、4つの項目に分けて、一つの項目に対して、2人が並列でお話をしていくというスタイルでした。ですので素晴らしくわかりやすく、鳥肌がたつほどの内容でした。多くの皆さんがそう思ったことだと思います。両者とも1.5T Signaを用いています。Coil Sliding法を用いています。宮崎さんは冠状断での拘り、山崎さんは横断での拘りがあります。2人とも熱意が半端ない。これはライブで見た人しか伝わってこない、もう一つの情報だと思います。
このスライドは臨床医からの声ということで、このスライドを見て、武者震いすると同時に感動とともに少し(;_;)が出てきました。本当に素晴らしい!!!!!
今後は10月までに、ブログに各ワーキンググループ(装置別、撮像断面別、コイル別)で揉んだ撮像条件を添付しようと考えています。それを見て、参考にしてDWIBS検査がどこでも誰でもできるようにしたいと考えています。研究会としての役割を果たしたいと考えています。
磁気共鳴医学会で、9/14(木) GEのイブニングセミナーが企画されているようです。そこでGE DWIBS研究会として協力する予定です。またその後に懇親会を企画しています。是非皆様ブログのほうに案内を出しますので、多数のご参加お待ちしています。
GE DWIBS ML運用しています。
ご参加希望の方はgedwibs@gmail.comまで御一報いただきたく思います。
世話人、講師の先生方、MLの方と打ち上げ会を行ないました。(MLでメンバー集い、すべてオープンにしています)DWIBS一辺倒の話で大変盛り上がりました。磁気共鳴医学会でも盛り上がることができればよいな〜と思っています。また皆さん宜しくお願いします。
全員での記念撮影 思い出の1枚となりそう |
熱く熱く語る2人 山崎さんと太田さん |
石川さんと堀さん 3.0T Discovery750Wユーザ 冠状断好き!! |
小島さんと大塚さん 今後も期待しています |