第10回GE DWIBS研究会が6/30(土)赤坂:GEジャパンで開催されました。主管は東京女子医大東医療センターの小島さんです。小島さん大変お疲れ様でした。半年以上この会にご尽力くださいました。さて、昨年同様炎天下の中、多くの方にお集まりいただきました。東京会場と福井のほうでサテライト会場を設けました。東京会場は84名の参加、福井は16名の参加で計100名の参加でした。東京会場のみですが、昨年は70名弱の参加なので上回ったことになります。福井の会場は福井県立病院の村中さんのご好意で設営させていただきました。村中さん、本当にありがとうございました。またサテライト会場のアナウンスにご尽力くださいました、中村病院の佐々木さんも紹介させていただきます。佐々木さんありがとうございました。GEの中上さんも半年以上前から準備をくださりありがとうございます。演者の先生方も素晴らしい発表でした。本当にすべての方に感謝です。
主管の小島さんです。
GEの五十嵐さんに、DWIBSの脂肪抑制法の組み合わせの提示と、MAGiC Diffusion(computed DWI)を使った拡散強調画像+Fusion画像またDWIBSの画像を供覧くださいました。MAGiC Diffusionの具体的な設定の解説もありました。
続いて最新の装置である3.0T Signa Architectを使ったDWIBSの経験を川崎幸病院の中さんが発表してくれました。DWIBSの検査がうなぎのぼりであること、撮像プロトコール(川崎幸病院は冠状断で撮影:3 Stationで約15分)も紹介してくれました。一番気になる脂肪抑制法は上部がSTIR+SSGR, 中部も同じSTIR+SSGR、下部がSTIR+SSGR+SSRFということでした。SSGRがやはり良いのですね。また接合部分のShimの工夫もご教授してくれました。
論文レビューは東海大学大磯病院の大塚さんにお話いただきました。DWIBSの院内拡充につなげる話もしていただきました。食道がんの画像診断におけるDWIBSの有用性ということでした。DWIBSを使うことで、検出のみでなく、構造や拡がりを描出することが可能であるということでした。このことはESDなのか手術なのか(治療方法を左右する)を決定するのに有用であるということです。それにFDG-PETよりも安価で短時間に済むということでした。とても勉強になりました。
「やって!Try DWIBS」は初めての企画で、当サイトの撮像条件やGEプロトコールを使って自分たちでDWIBSの撮像条件を模索する企画です。慶応大学の藤代さんに3.0T Pioneerを使って撮像条件を模索してもらいました。PioneerもAA Coil 2枚使えるのでとても羨ましいです。横断を採用しました。GEプロトコールでは私たちが反対している、頸部領域でSTIR+SSRFを用いています。Assetは3.0を用い、FOVは48cm、P-FOVは0.8を使っていました。Dual SE法はonでとても綺麗な画像で驚きました。Breast modeを使って、頸部はDual Shimを使っています。この工夫はとても参考になるものでした。
東京女子医大東医療センターの松澤さんからの「やって!Try DWIBS」です。Discovery750wを使った冠状断でのチャレンジでした。肩周囲の脂肪抑制不良またはPile upアーチファクトをPastingのOverlapを40%にすることで、解消するという内容でした。
福井からのネット中継です。中村病院の佐々木さんからの「やって!Try DWIBS」です。東京会場ではこのような画面で見ることができました。下に小さく福井会場の様子が見られました。撮影台は自作でした。(自作の場合は、皆さんは病院の許可をいただいてくださいね)Optima360 Advanced での撮影で、横断を採用していました。横断のSSFSEと横断の2D SPGR in/op 矢状断のT1, T2を撮影していました。DWIBS採用の苦労話もあり、参考になった方は多いと思います。何よりも中村さんの熱意がとても伝わってきました。
東京会場からの質問に、福井会場から答えている様子です。このように会場間で情報交換ができて、一体感のある会になりました。PET-CTによるDWIBSの質問に答える福井大学病院の及川さんでした。
冠状断DWIBSと横断DWIBSの違いということで、今まで研究会で築き上げた知見を公開させていただきました。横浜南共済病院の南さんはファントムを用いて、横断と冠状断のケミカルシフトアーチファクトの検証、また脂肪抑制効果の検証を紹介してくれました。この内容はノイエスの関係上ここまでとさせてください。ボランティア画像を見せます。このスライドですべてを表しています。
臨床における留意点ということで、上尾中央総合病院の石川さんにお話いただきました。画像の歪みなど、アーチファクトの描出を加味してファントムでも検証いただきました。横断と冠状断で微妙に病変の出方が違いとても勉強になりました。実際はこういうことが起きていたのですね。とても勉強になりました。
とりは静岡済生会総合病院の山崎さんです。マルチモダリティーでの症例報告をお願いしました。意図は技師さんの読影能力の向上と、MRIではこうだけど、CTやPET-CTまたは骨シンチではどのように見えるのか?ということを検証しようといことです。多くの症例で説明をくださいました。骨転移のガイドラインも紹介くださり、そういったものがあるということも聞きに来られた方は学んだのではないでしょうか?山崎さんありがとうございました。
次回 第11回GE DWIBS研究会は9/8(土)日本磁気共鳴医学会会期内 金沢で行います。是非皆様お誘い合わせの上、ご参加お待ちしてます。懇親会もあるので、またこのブログでご案内したいと思います。11/3(土)にて第12回GE DWIBS研究会を埼玉で行います。また第13回GE DWIBS研究会を千葉で行う計画も立てています。是非足を運んでいただきたく思います。
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