2018年4月30日月曜日

第10回GEDWIBS研究会のご案内

第10回GEDWIBS研究会ですが、6/30(土):東京で開催します。昨年と同様に場所は赤坂のGEジャパンです。もう夏の定番にしたいと思います。当番世話人は東京女子医大東医療センターの小島慎也さんです。GE以外のユーザの方でも大歓迎です。ご興味のあるかたは是非お越し下さい。
PDFはここ
今回はSkypeで福井とつないで、サテライト会場を設置します。またサテライト会場からの発表も企画しています。上手くいけば、各地の頑張っている技師さんのお話が今後聞けるようになります。是非、お誘いのうえ多数のご参加お待ちしてます。9月の金沢の磁気共鳴医学会でもGE DWIBS研究会を行う予定です。こちらも是非楽しみにしていてください。

2018年3月4日日曜日

第9回GE DWIBS研究会報告

第9回GE DWIBS研究会報告

今回は初の地方会開催として静岡赤十字病院で開催させて頂きました。参加人数は前回を超える42名で、なんと名古屋や奈良、福井からもご来場頂きました。関東圏のいつもご参加いただいている方々にも、多数ご参加いただきました。皆さんありがとうございました。
今回の主管は焼津市立総合病院の宮崎さんと済生会静岡総合病院の山崎さんでした。宮崎さんの司会から会は始まりました。
GEHCの井下さんからはDWIBSの基礎として、脂肪抑制、ASSETとPhase FOV、MPG印加方法、その他の設定 のお話がありました。
脂肪抑制は磁場強度によって最適なものが変わり、1.5TではSTIRのみで良好な画像が得られるが、3T装置ではSTIRのみだと脂肪抑制不良によりケミカルシフトが発生するためSSRFを併用すると良好な画像が得られる。しかし、頸胸部領域では水抑制になることがあるため、使い分けが必要である事、歪みを抑えるためには可能な限り大きなASSET factorを使用したいが、コイルや撮像断面に依存性があり、なかなか難しいので大きなFOVにてphase FOVを併用して低減する必要がある事、MPGの印加方法についてはALLは1軸ずつ印加し取得したものを合成しており等方性拡散となっているが、3 in 1は3軸同時印加を行なっており異方性拡散となっている、TETRAも3軸同時印加であるが、それを4方向に行っているためSNRは高くなり、等方性拡散となっているとの事でした。多軸同時印加は最短TEが短くできるという利点があり、ALLでもGradient optimization を入れると多軸同時印加となるとの事でした。
また、以前に研究会で注目されたDSEのお話もあり、1.5TのCoronal DWIBSではDSEを入れる事で椎体や腎臓がよりシャープになるとの事で、実際のDWIBS画像をご提示頂きました。
静岡済生会総合病院の山崎さんからは論文レビューがありました。
日本でのWB-DWIの立ち位置として骨転移の診断に関してはエビデンスレベルCと推奨度が低くなっているが、これは科学的根拠が乏しいと言う理由でしかなく、RECISTのガイドラインやEORTCでは有用性が認められており推奨されているとの事でした。
また、MET-RADS-P(前立腺癌からの骨転移に関する標準化のためのガイドライン)が提唱された事により今後ヨーロッパでは更に普及していくのでは?との事でした。
続いてEuropean Journal of Radiorogyに投稿されたWB-DWIとPETの比較としてDWIBSの悪性腫瘍原発巣および転移巣の検出能に関する論文のご報告ですが、両者は感度、特異度、AUCにおいてほぼ同等であり、他のシーケンスを組み合わせたり、PETと併用する事でさらに検出能が上がるとの事でした。
焼津市立総合病院の宮崎さんからは現在GE DWIBS研究会のブログに掲載されている標準プロトコルのご紹介のお話でした。
Coil Sliding法では位置情報は変わらないためpastingもfisionも可能であり、スライド時に患者とCommunicationが取れるというメリットがある事、また、磁場強度、ボア径、撮像断面など、様々なバリエーションがあるが、ある程度同じような画像を提出する事が重要であり、GE DWIBS研究会に記載されている撮像条件はCoil Configまで記載されているため、DWIBSを始める時には非常に有用なツールになるので是非ご参照下さいとの事でした。
JA厚生連遠州病院の内田さんからはPioneer 3.0Tでの検討のご報告でした。
Ver.25では脂肪が結構残っている印象だったが、Ver26.1になってからは感度補正がreFINEになった事で、中心部の均一性が良くなり腎臓や神経の走行が良く見えるようになり、新しく追加されたRTCFは各スライスごとに中心周波数を調整するため、脂肪抑制や歪みの低減において明らかに良好である。また、ASSET factor3.0では良好なMIPが取得できたが元画像をみると展開エラーによるアーチファクトが顕著であり、非常に厳しかったとの事でした。DSEはTEが延長するためSNRが下がるが筋肉なども抑制されMIPは良好である。しかしSNRは担保したいためRTCF+AASET 2.0+SSRF(腹部骨盤領域のみ)+RTFAが良いとの事でした。
続いて甲賀病院の佐藤さんからはVoyager での検討のご報告です。Head neck unitとAA Coilを2枚使用し、3stationで6cmのオーバーラップで撮像していて、最初に撮影したDWIBSは脂肪抑制が非常に不良で歪みが強かったがFOV60cm、phase FOV 0.6、TEをmin full 、脂肪抑制を全てSSRFに設定することにより、良好な画像を取得する事が出来るようなったとの事でした。SSRFは選択的脂肪抑制法なので、頸胸部では水抑制になりやすい印象を持っていますが、それがほとんどないとの事で驚きました。また、改善後のプロトコルではSTIRのみでも以前よりも脂肪抑制の良好な画像を取得できるとの事でした。
次回のGE DWIBS研究会 主管の東京女子医大東医療センターの小島さんから6/30土:東京赤坂で開催されるGE DWIBS研究会の概要をお伝えいただきました。座学だけですが、充実した内容になっているので是非皆さん次回もご参加ください。
最後に再びGEHCの井下さんから画像合成法のお話がありました。
デモ機のコンソール画面を投影し、実際の画像を使用して画像処理を行いました。
画像をMIP処理する場合に、そのままバッチ処理すると上下のブランク部分も画像として認識しているため、pastingした際に黒い帯が入ってしまうので長方形FOVとしてSaveする必要があるとの事でした。
しかも、この処理過程は保存する事ができ、Advanced modeにてWW、WLまで設定保存できるとの事でした。
私の施設では長方形FOVを多用しているため、この情報はとても朗報となりました。
また、Live demonstration では、メディカルエキスパートの天板も登場し、実際の使用法を宮崎さん、山崎さんが実演していました。当院も1.5Tで良好な画像を得るにはこの方法しかないので、とても参考になりました。
3.0Tでの冠状断DWIBSでは静岡赤十字病院の方が操作し、私はアドバイザーを務めさせて頂きました。歪みが少なく、ステーション間でもズレの少ない画像を取得できたと思いますが、残念ながら今回は頸胸部領域でケミカルアーチファクトが発生してしまいました。また、通常はDSEを入れると撮像時間が延長しますが、SSRFのUser CVの元々1となっている所を1と打ち直すだけの事で、撮像時間の延長なく撮影できると言う裏技を目の当たりにしました。また、GEさんに画像処理の保存方法を実演して頂き、座学だけではなく、実際に行うことで理解が深まりました。
次回の主管、小島さんです。次回も皆さん宜しくお願いします。

文責(上尾中央総合病院:石川  横浜栄共済病院:高橋)

2018年2月26日月曜日

第9回GE DWIBS研究会最終案内

今週末の第9回GE DWIBS研究会宜しくお願いします。
会場であります、静岡赤十字病院の詳しい案内図を添付します。
駐車場の利用は自己負担になりますので、予めご了承ください。
以上、宜しくお願いします。
PDFはここ



2018年1月24日水曜日

第9回GE DWIBS研究会プログラム案内 3/3土 静岡

第9回GE DWIBS研究会の詳細なプログラムができあがりました。今回も施設さまでライブを開催しますが、人数に制限を加えることはなく、ライブを行えるということで、メールによる事前登録はいたしませんのでお気軽にご参加ください。

PDFはこちらからダウンロードください。




2018年1月14日日曜日

第9回GE DWIBS研究会

第9回GE DWIBS研究会ですが、3/3土 14:00〜

17:00で開催されます。場所は静岡赤十字病院です。静岡駅から近くなので、非常に良い会場です。

ファーストポスターなので演者名がありませんが、Rev.2としてまた報告しますので、心待ちにしていてください。

GEの装置を使って全身MRIを撮影しましょう。

骨転移に関してのDWIBSにはエビデンスはあります。骨転移の診療ガイドラインを是非見て下さい。

DWIBSをどうやって撮影するの?
DWIBSの他にどういった画像を足せば良いの?DWIBSの作成方法は?全身MRIの作成方法はどうやってやるの?
DWIBSの台はどういったものなの?

など、すでに実臨床で検査をおこなっているユーザが主導で教えてくれます。そこに強力なメーカのサポートがあります。是非皆さん、お誘い合わせの上ご参加お待ちしてます。
PDFは ここ


2018年1月6日土曜日

新年の挨拶の今後の活動予定

GE DWIBS研究会の皆さま、あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。今年はまず3/3(土)に静岡で研究会が開催されます。詳細なご案内はもう少しかかりますが、この日は皆さん是非マークしておいてください。静岡のユーザの皆さま、愛知のユーザの皆さまも参加ください。宜しくお願いします。この後の活動ですが、夏に東京:赤坂で研究会を行ないます。秋は磁気共鳴医学会:金沢で行う予定です。年末は埼玉、来年早々に千葉で開催予定です。正式には昨年発足の当研究会ですが、今年も頑張りますので、皆さん応援宜しくお願いします。

2017年11月26日日曜日

第8回GEDWIBS研究会の報告

第8回GE DWIBS研究会(11/25土)が新しくなった帝京大学溝口病院で開催されました。この日は晴天でした。参加者は約50名(募集34名)でした。綺麗なモダンな建物で三角の吹き抜けがとてもお洒落でした。



















横浜栄共済病院の高橋から、GEDWIBS研究会の成り立ち、本日の注意事項などを説明させていただきました。第一部は各ユーザの創意工夫、論文紹介を行ないました。創意工夫は過去の研究会の背景もあるので、少しだけ紹介させていただきました。
上尾中央総合病院の石川さんから、3T Discovery750Wの冠状断の撮像条件法の説明をしてくれました。RL方向を周波数方向とし、SI方向を位相として、コイルの感度領域と選択コイルを巧みにチューニング、SI方向へSATを用いることで綺麗に撮影できることを証明しました。頸部領域のAsset Factorは1.75として、それ以外では2.0を用いると良いということでした。この方法の原法は、けいゆう病院在籍時の五十嵐太郎さん(*現GEHCJ)の方法を用いています。
このような画像が得られます。この条件は本ブログ(PCでしか見えません)で公開しているので是非ご参考にください。
横浜南共済病院の南さんからは拡散強調画像の脂肪抑制効果に関しての発表でした。脂肪抑制効果をファントム実験で検証したものでした。脂肪のT1値が成分によって相違。STIRを用いても、完全にはnull pointにならない。1.5Tよりも3.0TではT1値が長くなること(より緩和時間が長くなる)、SNRが違うことより脂肪抑制効果が悪いことを証明しました。現状ではSSRFとの併用が望ましいが、頸部では磁化率の相違の影響で用いることはできないので、現状では両磁場ともSTIRを用いるべきとしていました。
新別府病院の加藤さん(九州からの参加です)拡散強調画像の歪みに関して、図を使用してわかりやすく説明してくれました。各社でBWの表記のアルゴルズムが違うので注意すること、歪みと撮像パラメーターとの関係も解説くださったのでDWIBSを撮像する時に留意する点を理解することができました。スライドの原本をいただいていますので、是非という方は連絡をいただきたく思います。
北里大学の塚野さんからは、論文レビューということで脂肪抑制とADC値の関係の論文を紹介くださいました。脂肪抑制法により脂肪抑制の効果が異なり、測定部位と脂肪のケミカルシフトとの絡みでADCが大きく変化する可能性が示唆されました。つまり3,0Tでは頸部ではSTIRのみ、体部はSTIR+SSRFとした場合、同じ患者部位によってADCが異なる可能性がある。つまり脂肪抑制法は統一したほうが良いということでした。
第2部は、東海女子医大東医療センターの小島さんに座長をおこなっていただきました。
GEの中村さんからDV26の説明と拡散強調画像撮像シーケンスの追加機能を紹介していただきました。


DV25.1⇒DV26ではこんなに新しい機能が追加になりました。最近では一番大きなアップデートだそうです。
RTCF(Real Time Center Frequency):従来は設定スラブの中心のスライスでチューニングを行っていました。つまり設定スラブの上下端に向かうほど、チューニングを行っていないので、最適な共鳴周波数で励起していないためにスラブ1, スラブ2などの接合部で段差(歪の影響)を受けることになります。SSRFとの併用で使用できるようです。Classic(SSGR:Slice Slective Gradient Reversal)はもうSignaの初期からイメージングオプションにありました。90度パルスと、180度パルスの傾斜磁場の極性を反対にすることで、励起する脂肪の量を減少(脂肪抑制効果があがる)というオプションです。DWIのシーケンスに付加されました。750Wで撮影するとこのような画像になるということでした。
リニューアルオープンとなった帝京大学溝口病院。MRI装置も1.5T 450W/3.0T Discovery750Wの2台体制となりました。今回の研究会では会場の設営に尽力くださいました原子さんに、新しいVERであるDV26の使用経験を話していただきました。CSを使うことで従来3D CUBEでの足関節撮影(約8分)が、同じ時間で脂肪抑制も追加できるようになったということでした。非常に細かい撮影であるので3Tではうってつけの検査で、データを整形外科医師に提供することで(整形外科医師がご自身でWSを駆使)、手術のプランをたてるということでした。24時間頭部のMRI検査をおこなっているので、その検査でTOFもCSを使って短くできること、DV26の新しいUIで簡便に慣れていない当直技師でも緊急検査ができることなどを教えていただきました。貴重なご経験をありがとうございました。
旧病院と新しくなった病院の外観がわかります。
焼津市立総合病院の宮崎さんから、来年行われる第9回GEDWIBS研究会の案内が行われました。静岡駅から近くの病院なので、少し遠いですが、今度はわれわれが静岡に行きましょう。
第3部はライブということで、実際の装置を使って標準撮像法(DWIBS研究会推奨撮像条件の検証)を行ないました。約20名の参加者を10名づつで班を作成、1.5T, 3.0Tで交互に体験してもらいました。帝京大学溝口病院のスタッフの方はこの日まで猛練習?と聞いております。仕事が終わったあと検討してくださったということでありがとうございました。
皆さん真剣な眼差しで装置を見つめていました。GEの中村さんからオンコンソールを使ってDWIBS(全体MIP:Pasting法)を実演していただきました。こちらは1.5T班です。
こちらは3.0T班です。AAcoilを実際に持ってもらいました。意外と軽い?重たい?でしょうか?こんなことも体験してもらいました。いかがだったでしょうか?
会場の外には、Signa脱着テーブルシステムで使用できるCoil Slidingボード(メディカルエキスパート社)の説明をさせていただきました。説明員は開発者の宮崎さんです。多くの方が興味を持って、このボードを見ていました。実際に手に取って、重さなどをチェックする方もいました。














会の終了後、世話人と関係者のみで検証を行ないました。石川さんが提案くださった冠状断DWIBSの検討です。どうですか?皆さん、4スラブではありますが、非常に綺麗な3.0TのDWIBSを撮像することができました。横から見ても脊髄のズレはほとんどなかったです。STIR onlyで脂肪も目立ちませんでした。これが不思議でした。

最後に原子さんを囲んで記念撮影をしました。とっても忙しい1日でした。達成感はありましたが、多くの方に関わっていただいた研究会です。感謝しかありません。また次回宜しくお願いします。