2017年11月26日日曜日

第8回GEDWIBS研究会の報告

第8回GE DWIBS研究会(11/25土)が新しくなった帝京大学溝口病院で開催されました。この日は晴天でした。参加者は約50名(募集34名)でした。綺麗なモダンな建物で三角の吹き抜けがとてもお洒落でした。



















横浜栄共済病院の高橋から、GEDWIBS研究会の成り立ち、本日の注意事項などを説明させていただきました。第一部は各ユーザの創意工夫、論文紹介を行ないました。創意工夫は過去の研究会の背景もあるので、少しだけ紹介させていただきました。
上尾中央総合病院の石川さんから、3T Discovery750Wの冠状断の撮像条件法の説明をしてくれました。RL方向を周波数方向とし、SI方向を位相として、コイルの感度領域と選択コイルを巧みにチューニング、SI方向へSATを用いることで綺麗に撮影できることを証明しました。頸部領域のAsset Factorは1.75として、それ以外では2.0を用いると良いということでした。この方法の原法は、けいゆう病院在籍時の五十嵐太郎さん(*現GEHCJ)の方法を用いています。
このような画像が得られます。この条件は本ブログ(PCでしか見えません)で公開しているので是非ご参考にください。
横浜南共済病院の南さんからは拡散強調画像の脂肪抑制効果に関しての発表でした。脂肪抑制効果をファントム実験で検証したものでした。脂肪のT1値が成分によって相違。STIRを用いても、完全にはnull pointにならない。1.5Tよりも3.0TではT1値が長くなること(より緩和時間が長くなる)、SNRが違うことより脂肪抑制効果が悪いことを証明しました。現状ではSSRFとの併用が望ましいが、頸部では磁化率の相違の影響で用いることはできないので、現状では両磁場ともSTIRを用いるべきとしていました。
新別府病院の加藤さん(九州からの参加です)拡散強調画像の歪みに関して、図を使用してわかりやすく説明してくれました。各社でBWの表記のアルゴルズムが違うので注意すること、歪みと撮像パラメーターとの関係も解説くださったのでDWIBSを撮像する時に留意する点を理解することができました。スライドの原本をいただいていますので、是非という方は連絡をいただきたく思います。
北里大学の塚野さんからは、論文レビューということで脂肪抑制とADC値の関係の論文を紹介くださいました。脂肪抑制法により脂肪抑制の効果が異なり、測定部位と脂肪のケミカルシフトとの絡みでADCが大きく変化する可能性が示唆されました。つまり3,0Tでは頸部ではSTIRのみ、体部はSTIR+SSRFとした場合、同じ患者部位によってADCが異なる可能性がある。つまり脂肪抑制法は統一したほうが良いということでした。
第2部は、東海女子医大東医療センターの小島さんに座長をおこなっていただきました。
GEの中村さんからDV26の説明と拡散強調画像撮像シーケンスの追加機能を紹介していただきました。


DV25.1⇒DV26ではこんなに新しい機能が追加になりました。最近では一番大きなアップデートだそうです。
RTCF(Real Time Center Frequency):従来は設定スラブの中心のスライスでチューニングを行っていました。つまり設定スラブの上下端に向かうほど、チューニングを行っていないので、最適な共鳴周波数で励起していないためにスラブ1, スラブ2などの接合部で段差(歪の影響)を受けることになります。SSRFとの併用で使用できるようです。Classic(SSGR:Slice Slective Gradient Reversal)はもうSignaの初期からイメージングオプションにありました。90度パルスと、180度パルスの傾斜磁場の極性を反対にすることで、励起する脂肪の量を減少(脂肪抑制効果があがる)というオプションです。DWIのシーケンスに付加されました。750Wで撮影するとこのような画像になるということでした。
リニューアルオープンとなった帝京大学溝口病院。MRI装置も1.5T 450W/3.0T Discovery750Wの2台体制となりました。今回の研究会では会場の設営に尽力くださいました原子さんに、新しいVERであるDV26の使用経験を話していただきました。CSを使うことで従来3D CUBEでの足関節撮影(約8分)が、同じ時間で脂肪抑制も追加できるようになったということでした。非常に細かい撮影であるので3Tではうってつけの検査で、データを整形外科医師に提供することで(整形外科医師がご自身でWSを駆使)、手術のプランをたてるということでした。24時間頭部のMRI検査をおこなっているので、その検査でTOFもCSを使って短くできること、DV26の新しいUIで簡便に慣れていない当直技師でも緊急検査ができることなどを教えていただきました。貴重なご経験をありがとうございました。
旧病院と新しくなった病院の外観がわかります。
焼津市立総合病院の宮崎さんから、来年行われる第9回GEDWIBS研究会の案内が行われました。静岡駅から近くの病院なので、少し遠いですが、今度はわれわれが静岡に行きましょう。
第3部はライブということで、実際の装置を使って標準撮像法(DWIBS研究会推奨撮像条件の検証)を行ないました。約20名の参加者を10名づつで班を作成、1.5T, 3.0Tで交互に体験してもらいました。帝京大学溝口病院のスタッフの方はこの日まで猛練習?と聞いております。仕事が終わったあと検討してくださったということでありがとうございました。
皆さん真剣な眼差しで装置を見つめていました。GEの中村さんからオンコンソールを使ってDWIBS(全体MIP:Pasting法)を実演していただきました。こちらは1.5T班です。
こちらは3.0T班です。AAcoilを実際に持ってもらいました。意外と軽い?重たい?でしょうか?こんなことも体験してもらいました。いかがだったでしょうか?
会場の外には、Signa脱着テーブルシステムで使用できるCoil Slidingボード(メディカルエキスパート社)の説明をさせていただきました。説明員は開発者の宮崎さんです。多くの方が興味を持って、このボードを見ていました。実際に手に取って、重さなどをチェックする方もいました。














会の終了後、世話人と関係者のみで検証を行ないました。石川さんが提案くださった冠状断DWIBSの検討です。どうですか?皆さん、4スラブではありますが、非常に綺麗な3.0TのDWIBSを撮像することができました。横から見ても脊髄のズレはほとんどなかったです。STIR onlyで脂肪も目立ちませんでした。これが不思議でした。

最後に原子さんを囲んで記念撮影をしました。とっても忙しい1日でした。達成感はありましたが、多くの方に関わっていただいた研究会です。感謝しかありません。また次回宜しくお願いします。




GE DWIBS研究会 MLに参加しませんか?

GEDWIBS研究会MLに参加されたい方は
へ、ご連絡ください。宜しくお願いします。

2017年11月23日木曜日

アクエリアスネットによるDWIBS・Fusion法

静岡済生会総合病院の山崎敬之さんが、自施設のDWIBS Fusionのやり方をPDFにしてくれました。静岡済生会総合病院は、テラリコン社のAQ Netを用いています。全国のDWIBSをやっている施設でAQ Netを使用しているユーザは是非ご利用ください。
PDFはこちらです。
先日、DWIBSのみでは、背景信号の抑制のため、椎体の数を数えることができませんでした。病変は頚椎と腰椎にあったのですが、診断医はFusionが欲しかったようでした。自身が読影する立場であれば確かにそう思います。少し悔しい思いをしました。PETの画像はCTとFusionしているため、わかりやすい画像でした。オーダが腰椎の造影検査であったのでそこまで考えていなかったのですが、なるべく技師側で積極的にFusionしていこうと思った症例でした。

2017年11月19日日曜日

Discovery 750w冠状断撮像条件表

3.0TのDWIBSはテクニカルに非常に難しいものがあります。今回上尾中央総合病院の石川さんと、新百合ヶ丘総合病院の堀さんが冠状断の撮像条件表をまとめてくれました。横断よりもテクニカル的に難しい冠状断撮影ですが、ご覧の通り綺麗に撮影することができたようです。是非皆さん、試していただき臨床に使っていただけたらと思います。この詳細な説明は第8回GEDWIBS研究会でお披露目する予定です。楽しみにしていてください。

2017年11月2日木曜日

3.0T Pioneerの撮像条件表

3.0T Pioneerの撮像条件表を掲載しました。Body AA Coilを2枚使用しています。とても綺麗に撮影できていて驚きました。コイルの選択はAutoでも大丈夫ですが、一応コイルのコンフィギュレーションも統一のため、書いてあります。是非ご参照ください。
Pioneerのユーザさまも是非DWIBSを撮影してみてください。

2017年10月16日月曜日

第8回GE DWIBS研究会のご案内

第8回GE DWIBS研究会の案内と参加要項を掲載します。
よく読んでください。(******注意)

今回は帝京大学医学部附属溝口病院で開催します。Securityの関係上、完全申し込み制で行ないます。当日参加はできないのであらかじめご了承願いします。
座学は60名、ライブは限定20名です。
お申込みをいただいても座学のみになることもあらかじめご了承願います。
申し込み先は
gedwibs@gmail.com
です。
参加人数が60名になったところで、申込みは打ち切らせていただきます。

下記の内容をメールでお申込みください。
1. 所属 2. 名前(フルネーム)  3. ライブ(参加希望・希望なし)
ライブ参加 可能・不可能もいただいたメールに返信いたします。
個人情報は、Securityの関係上、帝京大学医学部附属溝口病院さまへ提出させていただきます。

場所 帝京大学医学部附属溝口病院
日時 11/25(土)  15:00〜18:00     受付開始14:30 
当日の詳細な集合場所は後日メールでお知らせいたします。
参加費500円


一部 15:00〜16:00 各15分
総合司会 高橋光幸 KKR 横浜栄共済病院
論文レビューと最新研究
・石川応樹 上尾中央総合病院 (3.0T冠状断DWIBSの検討)
・南 広哲 横浜南共済病院 (3.0T, 1.5T脂肪抑制の検討)
・加藤広士 KKR 新別府病院 (拡散強調画像のひずみ)
・塚野 優 北里大学病院(DWIBS関連 論文レビュー)
二部   16:10〜16:50
DV26の魅力、最新装置の魅力
司会 小島慎也 東京女子医科大学東医療センター
・中村弘美 (GEヘルスケア)  DV26概要 15分
・原子 満 (帝京大学医学部附属溝口病院)施設紹介と使用経験 25分
三部 17:00〜18:00
「Live 最新装置でのDWIBS体感」
Discovery450w(1.5T)と
Discovery750w(3.0T)でDWIBS体感
標準撮像法の検証(ポジショニング含む)
30分でシャッフルします。
参加者は1.5Tおよび3.0T両方を経験できます。


PDFはここ


2017年10月13日金曜日

推奨撮像条件update

Discovery750w(3.0T)横断撮像法、Optima 450w(1.5T)横断撮影法、Signa HDxt(1.5T) Coil Sliding法 冠状断の撮像条件を更新、掲載しました。宜しくお願いします。

2017年9月10日日曜日

第45回日本磁気共鳴医学会大会 イブニングセミナー1(ES1)


第45回日本磁気共鳴学会大会にてConnect - GEカスタマサポートとコラボレーション-と題してイブニングセミナーが開催されます。9/14(木) 第3会場 17:50 - 18:50です。
第一部はカスタマサポートの内容をGEの中上さんが噛み砕いて話をしてくれます。どんな?話をしてくれるのか?今から楽しみです。さて第2部はGEのMRでDWIBSを始めよう!!と題して3名の先生に講演いただきます。北海道GE DWIBS研究会からは勤医協中央病院の太田先生が、北海道GE DWIBS研究会として活動報告をおこなってくれます。GE DWIBS研究会からは新百合ヶ丘総合病院の堀先生がDWIBS撮像の高速化への挑戦ということでお話をしてくれます。かなり面白い内容になっているのでご期待ください。最後にGEの井下さんからGEのDWIBS撮像におけるパラメーターについてということでお話いただきます。当日はGE DWIBS研究会で揉んだ撮像条件表も配布予定です。是非足を運んで下さい。宜しくお願いします。
PDFはここ

2017年8月28日月曜日

第8回GE DWIBS研究会の日程に関して

第8回GE DWIBS研究会ですが11/25(土) 帝京大溝の口病院で開催します。時間や内容などは追って報告します。宜しくお願いします。

2017年8月26日土曜日

9/14(木) 20:00 - GEユーザ懇親会

GEユーザ懇親会ですが、海蔵 県庁駅前通り店で開催します。
総勢40名弱の参加です。
9/14(木) 20:00 - 会費は飲み放題付き、お一人5000円です。
学会場である栃木県総合文化センターのすぐ側です。
終了後、事前申し込みの方のみで行ないます。
イブニングセミナーともどもどうぞ、宜しくお願いします。
尚当日のキャンセルはご遠慮願います。会費はいただきますので宜しくお願いします。


2017年8月17日木曜日

推奨撮像条件の掲示2

3.0T Discovery750W横断の条件表を再度見直しました。1.5T Signa HDxt横断の条件表を掲示ました。宜しくお願いします。

2017年8月5日土曜日

GEユーザ懇親会参加者募集 9/14(木)MR学会期間中

9/14(木)第45回日本磁気共鳴医学会にて17:50- 18:50までGE・ヘルスケアジャパン主催のイブニングセミナー 1が行われます。



その後に界隈で、GEユーザ懇親会をおこなおうと企画しています。イブニングセミナーもユーザを絡めた楽しい内容になっているようです。その後に、是非合流して情報交換をおこないましょう。本日から8/20(募集期間)です。期間延長は予約の関係上考えていません。まだ場所は確定していませんが、会費は5000円以内を考えています。

幹事 横浜栄@高橋(神奈川) 上尾中央@石川(埼玉) 北里大@秦(神奈川) JA尾道@上中(広島) 勤医協中央@太田(北海道)

参加ご希望の方はgedwibs@gmail.comへメールをいただきたく思います。以上宜しくお願いします。




2017年8月4日金曜日

推奨撮像条件の掲示

GE DWIBS研究会の事業に推奨撮像条件の作成があります。昨年秋から取り組んできました。まずは3.0T Discovery750Wを使用した横断撮像の推奨撮像条件表ができました。コイルの組合わせと合わせて、是非参考にしていただけたらと思います。
こちら
PC表示では向かって右上に条件表を並べておきます。宜しくお願いします。

2017年7月11日火曜日

第7回 GEDWIBS研究会の報告


第7回GE DWIBS研究会終了しました。赤坂GEジャパンで開催されました。この日の東京は晴天で猛暑でした。汗が止まりませんでしたね。また秋葉原で別の大きなMRIの勉強会がありましたが、DWIBSに特化した一ユーザ会にもかかわらず64名もの参加がありました。40名ほどを想定していたので、少しバタバタしまいました。北海道、茨木、千葉、神奈川、東京、静岡、愛知、奈良からお越しいただきました。参加された皆様ありがとうございました。

横浜栄共済病院の高橋からは本研究会の成り立ち、会の構成に関してお話させていただきました。第1回〜第5回までは病院の施設をお借りしまして、参加者の成果報告+ライブ検証をおこないました。また第6回から少し広報を大きくして座学だけで研究会をおこないました。本会(第7回)の前に、研究会として会則を作成し、参加費を微収することで実態のある研究会に衣替えを行ないました。研究会では、論文の紹介も行っていただいています。第6回では、骨転移のガイドラインで引かれた論文を紹介させていただきました。MET-RAD-Pの紹介もおこないました。このような内容で最近は進めています。

北海道GE DWIBS研究会から、勤医協中央病院の太田さんに現状と報告をしていただきました。太田さんの上司である小松さんもお越しになりました。自費参加くださり、本当に本当にありがとうございました。北海道GE DWIBS研究会も座学+ライブで研究会をおこなっているそうです。また勤医協中央病院では、1.5T Signaを用い、Coil Sliding法で検査を行っているということでした。2008年?くらいからBody CoilではDWIBS検査を行っており、最近Coil Sliding法を導入し、画質がよくなり、件数も再び増加しているということでした。特筆すべきは、技師主導で学習会を行ない、主科の先生への説明、意見を聞いてDWIBS検査を進めていることでした。北海道GE DWIBS研究会を牽引しています。北海道も熱いですね!!。

横浜南共済病院の南さんには3.0T Discvery750W, 1.5T Signa HDxtにおける脂肪抑制効果をファントムを用いて検証してくれました。ファントムは躯幹部の大きさに合わせて、作成してくれました。中心と周囲(磁場の不均一を模す)で検討してくれました。1.5TではSTIRのみでも脂肪抑制効果は良いのですが、3.0Tでは1.5Tと相違してSTIRのみでは脂肪抑制効果が悪いということでした。詳細は磁気共鳴医学会で発表します。3.0T Discvery750Wのコアな撮像条件は南さんが考案したものです。横浜栄共済病院も使っていますが、今はこれがベストであると実感しています。
東海大大磯の大塚さんは1.5T Signa HDxtを用い、DUAL SE法に関して検討くださいました。DUAL SE onにしてOptimized TEをonで撮影, DUAL SE offにしてOptimized TEをonにして撮影。DUAL SE offにしてOptimized TEをoffにして撮影など、様々に検討していただきました。臨床でもDWIBSを導入し始めるとのことで、臨床での効果がどうなのか?すごく気になるところです。DUAL SEを使う、使わないというのも一つGEユーザの中で、トレンドになっています。臨床での有用性がそうなのか? 今後の検討も楽しみにしています。

上尾中央総合病院の石川さんは3.0T Discovery750Wで冠状断撮影の検討でした。上下に位相方向に設定してFOVは60cm, P-FOVを使用。Asset2.0で撮影とのことでした。PUREを使えるようにCoilのConfigを工夫していました。流石ですね。頸部のアーチファクトの問題があるとのことでしたが、実際の臨床では目立たないとのことでした。実際にDWIBSのオーダが2例きて、いよいよ軌道にのるでしょうか?今後の検討を期待しています。

北里大学病院の塚野さんは、3.0T Discovery750での検討でした。前回は上部は内蔵Bodyコイル、下部はTorso Coilを使って検討していましたが、ひずみの問題があり、上部は厳しいということでした。そこで、上部はHNSコイルを用い、チンコイルを用いて撮影。下部を内蔵コイルで撮影する方法を考案しました。かなり良い画像が出ていましたので、とても興奮しました。このあたりがリミテーションでしょうか?3.0T Discovery750Wで撮影した画像も安定して綺麗でした。本当にありがとうございました。

新百合ヶ丘病院の堀さんは、3.0T Discovery750Wを用いて、高速にDWIBSを撮影する方法を模索してくれました。これはルーチン検査に+するもので、DWIBSを本当に補助で足す程度の画質(参考にする程度のもの)ということで5分で撮影が可能ということでした。冠状断の撮影をおこなっています。Assetの値は、ちょっとここでは公開できませんのであしからず。聴講しに来てくれた皆さんの特権ですね。アーチファクトがなくなっていました。とても斬新な感じがしました。

上尾中央総合病院の木下さんに論文レビューをおこなっていただきました。取り上げていただいた論文は上記です。探しました(笑)。定量値としてtDV(腫瘍総拡散量)とgADC(グローバルな見掛け拡散係数)を用いて、治療前、治療後を評価するという内容でした。WBDWIの半自動セグメンテーション(今回用いたアルゴリズム)も11症例すべてで可能であり、この画像を用いてtDVとgADCを求めるということでした。興味の有る方は、是非この論文を取り寄せて読んで下さいね。

基礎コーナーはGEヘルスケアの井下さんからのレクチャーでした。GEの拡散強調画像の種類を含む特徴の説明と、画像処理の要であるPastingの話でした。特にPastingのところは意外と知らない方が多いので、皆さん特徴がよくわかったのではないでしょうか?

RTFAの説明。渦電流を補正するので、画像の歪みの防止になる。

得られる画像では、何も補正を行わないと画像が暈ける(DWIの画像はSI, RL, APのコンバイン画像)が、本オプションを用いると、画像は歪まないので暈けないということでした。

Pastingにおいては、本ソフトの特徴と、実際のやり方をレクチャーしていただきました。このテキストはGEのコミュニティーサイトSigna・Lに掲載されていますので是非ご覧になってください。

休憩時間も熱心に議論するユーザの皆様、熱いですね。

第2部はDWIBS導入のABCということで、東京女子医大東医療センターの小島さんに座長をお願いして、コアセッションを進行していただきました。

DWIBS導入のABCでは、GEDWIBSの牽引役である、焼津市立総合の宮崎さんと静岡済生会の山崎さんのジョイント発表でした。DWIBS導入のABCということで、4つの項目に分けて、一つの項目に対して、2人が並列でお話をしていくというスタイルでした。ですので素晴らしくわかりやすく、鳥肌がたつほどの内容でした。多くの皆さんがそう思ったことだと思います。両者とも1.5T Signaを用いています。Coil Sliding法を用いています。宮崎さんは冠状断での拘り、山崎さんは横断での拘りがあります。2人とも熱意が半端ない。これはライブで見た人しか伝わってこない、もう一つの情報だと思います。

このスライドは臨床医からの声ということで、このスライドを見て、武者震いすると同時に感動とともに少し(;_;)が出てきました。本当に素晴らしい!!!!!
宮崎さんと、山崎さん、小島さんはもう数ヶ月前から、メール会議などを通して、内容を精査していました。そのやりとりを知っているので、なおさら熱い思いがこみ上げてきて、最後のコメントとなりました。素晴らしすぎて、何も言うことはございません。皆さんがどのように感じてくれたのか?アンケートをとっていないのでわかりませんが、大きくひろげてのGE DWIBS研究会は大成功だったと思います。

今後は10月までに、ブログに各ワーキンググループ(装置別、撮像断面別、コイル別)で揉んだ撮像条件を添付しようと考えています。それを見て、参考にしてDWIBS検査がどこでも誰でもできるようにしたいと考えています。研究会としての役割を果たしたいと考えています。
磁気共鳴医学会で、9/14(木) GEのイブニングセミナーが企画されているようです。そこでGE DWIBS研究会として協力する予定です。またその後に懇親会を企画しています。是非皆様ブログのほうに案内を出しますので、多数のご参加お待ちしています。
GE DWIBS ML運用しています。
ご参加希望の方はgedwibs@gmail.comまで御一報いただきたく思います。

世話人、講師の先生方、MLの方と打ち上げ会を行ないました。(MLでメンバー集い、すべてオープンにしています)DWIBS一辺倒の話で大変盛り上がりました。磁気共鳴医学会でも盛り上がることができればよいな〜と思っています。また皆さん宜しくお願いします。

全員での記念撮影 思い出の1枚となりそう

熱く熱く語る2人 山崎さんと太田さん


石川さんと堀さん 3.0T Discovery750Wユーザ 冠状断好き!!













小島さんと大塚さん 今後も期待しています